皆さんは「う蝕検知液」というものをご存知ですか?
う蝕とは一般的に「虫歯」のことです。
虫歯のことを「う蝕」とか「カリエス」とか「C」と僕たちは呼びます。
つまりう蝕検知液というのは虫歯があるかどうかを調べる液体のことです
※当院で実際に使ってるものとは違いますが
う蝕検知液は写真のようなものです
虫歯を削った後にそこにかけそして水で洗い流します
そうすると虫歯の場所は色がつき、虫歯じゃない場所は色がつかないというものです
虫歯が全て取り除けていると色がつかないわけです
歯科界では「ミニマムインターベーション」という治療(考え方)があります
これは「できるだけ小さく削る」
虫歯以外の「健康な歯の部分は削らない」という考え方です
当院の治療もこの考え方に基づいて行っています
ですがこのミニマムインターベーションはやり方を間違うと大変なことになります
小さく削ろう、小さく削ろうと意識しすぎてやりすぎると影に隠れた虫歯を取り残すことになってしまうこともあります
そうすると虫歯は自然に治ってくれることはないので取り残した虫歯がやがて大きくなり神経を取ったり歯を抜くことになるというケースがあります
これは他院からいらっしゃった転院ケースで多くみます
昨日みせていただいた20代の女性のケースもまさにそういうケースでした
そういうのを「なんちゃってミニマムインターベーション」と僕は呼んでいます
一部ドックスベストセメントなどを除いて基本的に虫歯は全部取り切らなくてはいけません
ですが、必要以上に削るのも良くありません
ここが腕に見せどころです
そしてそれを助けてくれるのがう蝕検知液です
よくベテランの先生でう蝕検知液なんて時間の無駄、いらないという先生がいらっしゃいます
ですがそういう先生に限って虫歯を取り残しています
「基本は大切」「教科書に書いてることが大切」
僕が思う歯科治療の考え方です
当院においては今年はじめ尊敬するM先生からお勧めのう蝕検知液を教えていただきました。
今まで使っていたものから、こちらもものに変えたところ、さらにより精度の高い治療ができるようになったと思っています。
こういう道具、材料1つでも治療のレベルは全然変わってきます。
これからも情報収集をしっかり行い、より良いもの・最新のものをしっかりと使っていきたいと考えております。
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