先日思わず衝動買いをしてしまったのですが、「最新の神経治療の機械」を購入しました
①歯の神経(歯髄)とは?
歯の中には歯の神経(歯髄)があります
その神経が入っている管のことを根管(こんかん)といいます
虫歯になると最初は歯の表面が黒くなったり穴があいたりするところから始まります
そしてそれを放置していくとばい菌はこの根管の中まで(今回はあえて分かりやすいように「ばい菌」と呼びますが)入っていってしまいます
そうやって「神経」に感染していくわけです
②神経は大切‼️
「神経」は歯にとって大変大切なものです
神経の働きは以下の通りです
A:痛みを感じる
→小さな虫歯のうちに痛みやしみを感じるので大きなことになる前に教えてくれる
B:ばい菌が入ってきた時にばい菌をやっつけてくれる
C:歯が折れないように歯に栄養を運んでくれる
→歯が折れると歯を抜かなくてはいけなくなります。歯が折れてしまった歯のほとんど全てが歯の「神経をとってしまった歯」です
そして神経は皆さんもご存知のように「痛み」を感じる器官なのでそこまでばい菌が入ってしまうとかなり強い痛みになったり、大きく腫れたりということが起こってしまいます
そうなってしまうと「神経の治療(神経をとる)」をやらなければいけなくなります
しかし、実際には神経の治療の成功率は決して高いものではありません
海外などは根管治療になってしまった歯はながくもたない(という研究結果が出ている)ので抜歯をするという国もほとんどです
(海外では基本「もたない治療」に対しては保険がきかないので)
③神経をとる欠点は?
つまり神経の治療をする欠点は以下の通りです
A:神経の治療の成功率は決して高くない
B:神経の治療は治療回数がかかる
C:神経をとった歯の寿命は著しく短くなる
また神経の治療は回数が多くかかりまた前述のように完治する確率は極めて低いため「歯医者にとってはやりたくない治療、患者さんにとってもやられたくない治療」の1つです
なので、歯医者の先生の中にはその煩雑さから手を抜いてしまう先生も多くいます
ですが手を抜いた治療をしてしまうと後々(数年後)腫れてきたり強い痛みを出してしまいます
その段階で治療をしなおそうとしてもその時の5年生存指数は10%ののみ満たないというデータもあります
なので基本的には神経の治療にはならないことが一番大切であり、そして運悪くなってしまった場合は1回目の神経治療(神経をとる時)がものすごく大切というのが基本です
それだけに歯を残していくためには神経の治療歯絶対に避けては通れない治療です
④神経治療の最新機械
この根管治療もどんどん新しい治療方法や新しい道具が開発されてきています
今回購入した機械は治療の最先端の機械でありまだ日本でも持ってる歯医者は少ない機械です
具体的には一般的には手作業で何度も擦って歯の中の感染源を取り除ききれいにしていくところを機械できれいにしていく機械です
この機械を使う利点は
A:機械できれいにするので手作業より早くきれいにできる
B:手作業では取れないところまできれいにしてくれる
C:神経の治療の成功率を上げることができる
D:1回の治療時間も短くすることができ患者さんにとっても楽
このような利点がありこれを用いることで根管治療(神経の治療)における患者さんの苦痛を軽減させることができ、かつ治療回数も減らすことができるわけです
また全てではありませんがこの機械なしでは治らなかった歯もこの機械を用いれば治る場合も多くあるという最新の機械です
実際使ってみると、さすが最新の機械
僕はこの機械の一つ前の機種も持っていたのですが、この最先端の機械は全然違います。
こんなにも進歩しているとは驚くばかりです。
歯科医療はどんどん進歩していきます。
その中で新しい機材もまたどんどん開発されていきます。
そういったものを使うことで、治療の結果がさらに良いものになり、また治療にかかる時間・回数も減らすことが可能になります
しかし一般的に現在この機械を持っている歯科医院はほとんどありません
それは高価でなかなか購入できるものではないからです
これからも当院では多くの方々に来ていただいている分、その分を設備投資を行い皆さんにしっかり還元していきたいと考えています
また一般的にはこれらを用いた治療は保険外診療で1本につき何十万という歯医者が多くあります
当院ではこれらの治療を「保険診療」で行っています
④大切なことは神経をとらないこと
また当院でやっている治療はまずは「神経をとらない」治療です
当院で治療を受けられた方はお分かりだと思いますが、当院ではまず神経を残す治療、歯を残す治療から取り組んでいきます
それだけ歯や歯の神経は大切なものだからです
⑤一番大切なことは虫歯にならないこと〜予防
そして何よりここが一番大切な話ですが、一番大切なのは神経の治療にならないことつまり「虫歯にならないこと」です
つまり「予防」が大切です
ぜひ予防でお口の健康を守っていきましょう
お口の中のお悩み事はどんな些細なことでも構いません
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