①ブログを書いていて気づいたこと~当院のインプラントは長持ち??
先日エアフローマスタープロという最新のクリーニング機械(以前使っていたものの上位機種)を購入したという記事を書いていてふと思ったのですが、当院のインプラントはトラブル(インプラント周囲炎(インプラントの歯周病))がほとんどないということです
これは一般的に学会や様々な勉強会で出されているデータより何百倍も長持ちしているということに気づきました。
日常的に診療していると僕の中にはそれが当たり前と思っていたのですが当院で治療したインプラントでそのようなトラブルが起きたケースはほとんどありません
学会や様々な勉強会で出されているデータと比較して全然少ない(これだけの数をやっていてほとんどありません)数です
あらためて考えるとすごいことです
お口の中は常に細菌にさらされているところです
その数は体の中で最も多いと言われています
そのような状態で常に汚れにさらされているので、きれいにしておかないとインプラントに関わらず、自分の歯も全て「歯周病」になってしまいます
全人類が一番多くかかっている病気は歯周病であるという海外の有名な論文があるように「いつまでも美味しく食べる」ということは「歯周病との戦い」でもあります
インプラントはご自身の歯を失った方々が失う前と同じものをしっかり食べられるための唯一の方法でありとても素晴らしい方法です
ですがそのインプラントにおいても、汚い状態にし続けると自分の歯が歯周病にかかってしまうのと同じように、インプラントの歯周病、インプラント周囲炎(ペリインプラントタイシス)というものにかかり抜かなくてはいけなくなります
このインプラント周囲炎の割合というのも学会やいろいろなところから大体これぐらいの割合でと出されていますが決して高い数字ではありませんがなる方もいると言うデータがあります
そのような中当院でインプラント周囲炎が起こっている割合というのは、「極めて低い」わけです
実際にかなりの数をやっていますが片手で数える位しか起こっていません
それも非常に軽度なもので(軽症なうちに見つけ)、重症にならず治ったものばかりです
実際にその数は1人とか2人とかそんな数字です
つまり当院でインプラントをやっている数🟰母数(インプラント治療をした数)が何千本なのでそうやって考えたときに、パーセンテージとしてはものすごい低いパーセンテージです
この事はあらためて考えると実はもっと誇って良い数ですし、「難しい手術ができる」というのも大切なことですが、それ以上にやったインプラントが「長持ちしている」が当院にとって最も誇らしい部分かもしれないと改めて気づきました
では実際になぜこんなにインプラント周囲炎が起きていないのかを考えていくとインプラントを長く持たせるための秘訣が見えてきます
②当院のインプラントが長持ちする理由
理由は以下の通りだと思います。
理由の大きな部分はこの順番で
A)歯科衛生士さんが頑張ってケアをしてくれている
とにかくこれにつきます
有名な論文に書かれていますが、自分の歯もインプラントも一定期間に一度プロフェッショナルケア(これは以前に書いてますのでご参照ください)をしないとお口の中のものは全てなくなっていくといわれています
それを当院にご勤務いただいている歯科衛生士さんがしっかりやってくれている
これが当院のインプラントが圧倒的に長持ちしている一番の理由です
これは歯科衛生士さんがちゃんといない歯医者には絶対にできないことです
余談ですが、インプラントに関わらず当院が「抜かない・削らない」ができてるのもこのおかげです
衛生士さんに本当に感謝です
B)患者さんが一生懸命ケアをしてくれている(しにきてくれている)
僕たちがどんなにケアできる体制を作っていても患者さんがきてくれないことにはできません
皆さんが美味しく食べられるようになったことに満足していただき、そして歯を大切にしたいと思ってきていただけている
これも一つの大きな理由だと思っています
C)最新の機材がインプラント周囲炎をしっかり防いでくれている。
これも大きいと思います
今でもインプラントに超音波の機械を当ててしまっている歯医者さんはかなり多くあります
ですがそれをやってしまうとインプラントに傷がつき、そこに汚れがどんどんついていきインプラント周囲炎が起こってしまいます
しかし、これらの機械は大変高く一般的な歯科医院では到底手が届くようなものではありません
当院ではインプラントの症例数が大変多く、このような機材を取り揃えることができ最も理想とするメインテナンスができています
これも大きな理由の一つです
実際、多分この機械が全歯科医院に行き渡りこのようなケアをできたら様々な論文などで出ているインプラント周囲炎の発生は遥かに下がるのではないかと個人的には思っています
D)使っているインプラント材料
これも一因としてはあると思います
インプラントは何百という種類があります
またそのメーカーの中でも色々な形があります
当院ではこの前のシンガポールの時に書きましたが、インプラントの師匠のおかげでかなり前からその知識を得ることができ、最先端の材料選択ができました
他の先生がよくない材料を使ってる中いち早く良い方向に移行できているというのは大きかったと思います
E)手術のうまさ
こういうとスタッフさんからは色々言われますが、これも大きいです
「正しい位置に、正しい角度で、正しい長さのインプラントをより感染のリスクを減らすためより早く入れる」
これは本当に大切です
シンガポールの世界大会でも言われてましたが「誰が(手術を)やるか」が大切であるということです
僕は日本でもかなり多い手術件数を行っています
やる中でよりこうしたら良いという勘所みたいなものを掴んできました
そういうものが大切であり、ひとえにインプラント周囲炎の発生確率となると例えば年に数回しかやっていない先生や学会などに所属もせず見よう見まねでやってる先生の失敗も数に入ってしまいます
そういうものを除くとインプラント周囲炎の発生率はもっと低いものではないかと僕の医院の状況から思ったりします
それくらいインプラントはいい道具だと個人的には思っています
③インプラントを長持ちさせる方法は?
このようなことからインプラントをながく保たせるうえで大切なことは
A)歯科衛生士さんのケアが大切
B)どういう方法(機械など)で行うかが大切
C)どこにインプラントを入れるかが大切
こんな感じでしょうか
歯医者の治療(予防)レベルはどこも同じではありません
インプラント治療のレベルも同じではありません
当院では以前他の歯医者さんでインプラントをし周囲炎になったケースも来院されます
そういうものを見ているとこんな手術をしたらそれはインプラント周囲炎になっちゃうなあと思うものも多くあり、また歯科衛生士さんがいなくてやってる歯医者も多くそれではちゃんとしたケアができないのに、周囲炎になっちゃうなあって思うケースも多く見ます。
インプラントを食べられるようになってもらいたいという想いで、そしてほぼ原価でやっている立場だから言えますが歯科衛生士さんがいないような歯医者はインプラントを
当院ではそういう負のデータにならないようにこれからもしっかりとしたインプラント手術、そしてインプラントケアを行っていきたいと考えております。
それにしても当院のインプラントの生存率はものすごい率だと言うことを改めて気づきました。
本当に本当に衛生士さんと患者さんに感謝です
普段の日常の中では、それが当たり前。
インプラントは腫れない抜かないが当たり前と言うふうに思っていましたが、改めて歯科衛生士に助けられ、患者さんに助けられこれだけの結果が出せているのだということに大変感謝しています
そしてこのデータを持って多くの若い先生が良いインプラントをできるように話をしていけたらとも思っています
度々ですがインプラントは本当に良い治療方法です
問題はどこで誰がやるか(ケアも含め)です
お口の中が困り事はどのような些細なことでも構いません。
お気軽にご相談ください。