※写真と記事はあまり関連性はありません
目次
①歯科医師が定期検診の確認をしていない??
先日、当院に転院されてきた患者さんが「この歯医者さんは先生がクリーニング(定期検診)の後チェックをしてくれるんですね」
とおっしゃられました。
これは当院に来ていただいている方々が多く言われることです
僕自身は結構当たり前と思っていたことなのですが、実はこれは当たり前のようで全然当たり前じゃないことです。
(本来は非常に良くないことだと思うんですが)
②歯を残し美味しく食べていくためにはちゃんとした定期検診が大切
歯を残していくためにはメンテナンス(定期クリーニング)が必須です
あるデータですが、ある一定期間に一回クリーニングをされている方は5年経過しても1本も歯を抜かない
反対にそう言ったことをしていない方は何かあって歯医者に行った際ほぼ必ず1本以上歯を抜く(または神経をとる)というデータがあります
それくらい予防(定期クリーニング)は確かな効果のあることです
しかし、問題は「どんな予防(定期クリーニング)をしているか?」というところにもあります
定期クリーニングというと多くの方々は歯医者に行って、定期的にお掃除をするという感覚をお持ちだと思います
そしてどこの歯医者でも同じことをやっていると思われます
でも実際は違います
実際、定期検診によってやるべきことはお掃除だけではありません。
③定期検診で確認することは??
A)クリーニング
B)虫歯のチェック&対応
C)磨き残しのチェック&対応
D)歯周病のチェック&対応
E)粘膜(歯茎)疾患のチェック&対応
F)噛み合わせのチェック&対応
G)顎の関節のチェック&対応
H)歯の生え変わりのチェック&対応(お子さんの場合)
などなど実際には定期検診の中でやっていくことは大変多くあります
④歯科界の現状は??
しかしここで問題なのは先ほどのようにこれらに歯科医師が関わらない歯医者が大変多いことです
歯医者の時間の関係上、衛生士さん(衛生士さんならまだいいのですが…)が掃除をし、そして歯科医師の確認なしで終わらせるという歯医者が大多数です
なぜなら、歯科医師は時間がなく(治療で忙しく)、歯科医師の先生が多くおっしゃっているのは「治療に時間が取られるため定期検診は確認してられないのでスタッフに任せている」とということです
なので当院のようにず全ての方を定期検診後歯科医師が確認したら、それだけの当たり前のことなのに患者さんは感動されるわけです・・・
しかし、実際にはそのような確認をしていない歯医者から「歯科医師の確認ない予防」をしていたが大きな虫歯を見逃され痛くなって焦って当院に転院されてくるという方々が大変多くいらっしいます
そのほとんどは虫歯や他の疾患の「見落とし」でありお痛みが出ている状況で来院されるため重篤なものが多くあります
⑤確認するのは歯科医師‼️
なぜなら歯科衛生士さんはお掃除の専門家です
前述した内容をチェックする全ての専門家ではありません
もちろんそれは歯科医師の業務であり、衛生士学校でその全ては習ってきていません
なので、お掃除と汚れのつき具合などをチェックする事には非常に長けていますが、それ以外を見落としなく見てくれは無理な話です
そこまで歯科衛生士さんに求めたらかわいそうです
また自身もそうですが自分がみせていただいているお口の中は自分が治療したから大丈夫だという先入観(過信)が多かれ少なかれ入ります
その先入観が見落としをうんでしまいます
ですので、「多くの人達で見る」ことによって可及的に見逃しをなくすことができるわけです
なので当院では、自分と勤務医の先生、歯科衛生士さんがダブルチェック、トリプルチェック
で確認をしています
反対にいうと他院の状況を見ているとここ十勝ではそれだけ「見落とし」によることが起きているとも言えます
少し強い言い方になってしまいますが僕自身は歯科医師が確認してくれないメインテナンスなんて意味がないのでそんなとこには行くべきではないと思います
せっかく歯を大切にしたいという想いでメインテナンスに来ていただいてる方々です
誰よりもいつまでも美味しく食べたいと思っている方々です
そうやってきていただいてる方々がメインテナンスをしているのに1年に1本ずつ歯がなくなりますは許されません
それが当院のように「予防管理型歯科医院(できるだけ抜かない・削らない歯医者)」をうたっている歯医者の責務だと思っています
なので時間がないからフタッフさんにまかせっきりで歯科医師は確認しないは許されません
⑥こんなケースも(他院の矯正治療のケース)
少し話はそれますが、昨日当院に転院して来られたケースですが、これたまにあるんのすが、十勝在住ですが札幌の僕が知ってる先生のところで矯正治療をしている若い女性の方です
矯正治療に関わらずですが、お口の中の環境は日々変化していきます
とりわけ矯正治療の場合は歯を動かしていく治療なので変化は大きいのが特徴です
ですがこの先生は患者さんに矯正の道具だけお渡しして、後は写真だけ送ってと言う形で通院しないで行っています
ちなみに大変混んでいて矯正も歯科衛生士さんが行い、先生と会ったのは料金の説明を受けた時のみとのことでした
そして1年くらいして終わった時にきてくださいという形を取っているそうです
結果この方は大きな虫歯がある状態で気づくことができず強い痛みが出てしまい当院に来院
神経をとるまたは抜歯という状態でした
(現在神経をとりなんとか抜歯にならないように頑張っているところです)
知り合いの先生なので、あんまり言うのもというのもありますが、ちょっと違うんじゃないかなあって思います
これは極端な例ですが同様にこのようなケースはとりわけメンテナンスではよくあります。
ですが、口の中は先ほどさせていただいたように日々変わります。
その変化を早めに見つけ早めに対応していくということも、メンテナンスの1つのポイントで、そしてそれは「歯科医師の仕事」だと思います
そしてそのようなことができないなら「予防歯科」を名乗るべきではないと僕は思います
そして「予防歯科」をやるためにはそれだけ時間が取れるよう治療が的確でうまく速くなくてはいけません
実は予防歯科をやるということは簡単なことではありません
⑦歯科医師の腕の見せ所??
また先程お話しさせていただいた矯正治療以外でも、例えば入れ歯の型取りや噛み合わせの高さを決める作業を歯科医師がやっている歯医者さんはあまり多くありません
本来は歯科医師がやらなければいけないものでありますし、そこが歯科医師の腕の見せ所でもあります。
ですがそれが現状です
当院の入れ歯がしっかり噛めると皆さんに言っていただけるのは特別なことをやっているだけではなく歯科医師がやっているからということも一つの理由です
⑧当院では歯科医師が必ず確認‼️
そういった意味で歯科医師がやらなければいけないこと、そして歯科医師がやったほうがうまくいく事は歯科医師がやるべきであり、僕たちはそういう意味で経営者ではなく「職人」でなければいけないと思っていますがこのような事が多くあるのは歯科業界の悲しい現状です。
当院ではメンテナンスにおけでは、様々なチェックは歯科医師と歯科衛生士さんが共同でダブルチェックと言う形で必ず確認するようにしています。
それがメンテナンスに来ていただいている方はへの責任だと思っています。
確かに時間のかかる作業ですが、でもメンテナンスに来ていただいている方は何よりも歯を大切にしたいと思ってくれている方です。
その方に大方々に対してしっかりとした責任を果たすことが僕たちの使命であると考えております。
実は「予防歯科」のプレシャーは大きいものです
僕の中で歯科業界の社会的地位という想いもあるため、今回は患者さん向けというよりは歯科業界向けに生意気ながらこのようなことを書かせていただきました
敗者って金儲けだとか思われるのではなく、「歯医者ってすごい」って多くの患者さんに思ってもらえるような業界になってもらえたらなあって思います
今回は想いがこもってしまい長文になってしまいました・・・
当院ではこれからもそういう当院の「本質」や「違い」をわかっていただける方々、そういう部分を気に入っていただいている方々にしっかりとした医療を提供できるように努力していきたいと考えております
お口の中のお悩み事はどのように些細なことでも構いません