①もの凄く腫れ痛みが強い患者さんの来院
先日新患でいらっしゃった患者さんからいただいたメールです
この方は歯が痛くなり歯科受診を考え近隣の歯科医院に受診予約をしたものの「数週間待ち」と言われ待機していたところもの凄い痛み与腫れがでたとのことで当院に連絡をいただいた形です
来院された時ものすごくが腫れていて眠れない状態でした
治療後翌日痛みがなくなり喜ばれておっしゃられたのが
「予約が取りやすい歯医者さんがあって助かった」
です
現在このような方々が大変増えています
②十勝の歯科医療の緊迫化とその理由
以前からお話ししていたように十勝の医療は大変緊迫している状態になってきています
空いてるのはちゃんと治していない人気のない歯医者がほとんどで、しっかりとしたことをやっている歯医者さんは予約が数ヶ月待ちという状況になってきていたり新規の患者さんは受け付けていないという状態になってきています
ですがそれではいけません
今から一生懸命健康なお口を取り戻したい
予防で「歯を抜きたくない・削りたくない」という方々が救われません
この十勝の歯医者不足の根底にあるのは下記のとおりです
①歯科医師の高齢化による歯科医師不足
②働き手(とりわけ歯科衛生士さん)不足が深刻
③高齢化社会において患者さんの急増
A)まずはとにかく歯科医師(適齢年齢(40代〜50代))の不足です。
とにもかくにも大きな問題になっているのは「歯科医師不足」です。
札幌や東京には優秀な若い先生がいっぱいいます
ですがそういう先生は十勝などの地方にはきたがりません
なので歯科医師がどんどん高齢化しています
先日とある帯広の歯科医師の先輩先生にお会いしましたが、久しぶりにお会いしたら随分老け込まれていてびっくりしました
それでもご自身の医院をやっていらっしゃる先生です
そういう状況がまさに今の十勝の歯科の状況です
僕がこちらに戻ってきた際、先輩歯科医師としてバリバリやられていた方々がどんどん年をとり老け込まれています
そのためここ数年で多くの先生がお辞めになられ、医院を占めらる先生が大変多くなってきています
歯科医師という仕事はスポーツ選手みたいなものなので、ピークの時期というものが決まっていると思います。
僕自身もそうですが、今やっている量の仕事を今やってる質で20年後にできるかといわれると無理だと思います
例えば昨日やった「サイナスリフト」というインプラントの難しい手術
多分10年後できません
それくらい技術を使い神経(集中力)を使うことを日々やっています
体力も落ちてきます。目も見えなくなってきます。
(目に関してはさらに高倍率のルーペなどを用いればという部分もあるとは思いますが、そのような中で今やっている量と質の医療を行おうと思うと無理です)
そうした中で当然患者さんの歯医者選びして、僕たち世代の歯科医師医師の歯科医院を選ぶのは当然のことであり、僕自身が患者さんでも同じことをすると思います。
B)歯科衛生士さんを中心としたマンパワー不足
十勝の歯科衛生士さん不足は大変深刻です。
以前にも書きましたが、数件に1人しか歯科衛生士さんがいないという状況です
なので例え若い歯科医師が多く集まったとしても歯科衛生士さんが多くいなければ十分な質度量の医療が提供できません。
(それをわかっていて開業しても人材確保が大変なので若い歯科医師が十勝に来ない傾向があります)
またそれに加え、当然少ない人材を争って取り合うわけなので人件費も高騰していきます。
そんな中ではある程度小規模の歯科医院で人材確保ができない歯科医院は歯科衛生士さんをおこかない治療型(とにかく削る、抜く治療)中心になり、またどんどん保険外診療で単価をあげ少ない数のお金持ちの患者さんをみていく方向に進んできています
これは僕自身は良いことではないと思います
おかげさまで当院は多くの歯科衛生士が在籍していただいて、より良い歯科医療ができる環境をいただけていますが、十勝の歯科医療ということで考えた時には「人材の育成」が今一番大切なことだと思います
ちなみに当院では当院に勤務していただいた方の中で興味のある方に授業料を全額だし衛生士学校に行ってもらうということを始めています
先月1名衛生士学校さんのオープンキャンパスに参加させていただきました
そういう活動も大切だと思います
そしてこれは良いことですが
C)高齢化に伴う患者さん(歯科需要)の増加です
僕が歯科医師になった20年近く前は 歯科医師会で8020運動という「80歳で20本の歯を残そう(残っている歯が20本切ると食べたいものが食べられなくなるので)運動をしていますが達成者は5%くらいでした
しかし今は50%を超えています。
つまりそれだけ高齢の方にも歯があり予防や治療が必要な時代になってきています
歯がある人がしっかり食べて長生きできます。
つまりそれだけ歯があって長生きできる人が増えている
そして歯科の需要が増えている
良いことですがそういう状況です
加えてお子さんのお口の中もどんどん小さくなってきているので「交換機障害」が多発しています
それに対する対策も多く求められます
つまり僕たちの仕事量も多くなってきているわけです。
そんな中で①の歯科医師不足や②の宿題不足が深刻になってきています。
つまり、地方においては、需要と供給のバランスが崩れ始めているということです。
③当院の予約はなぜ取りやすい??
しかし当院では最良なことをやりながらかつ予約が取りやすい状況をつくれています
この理由は
(当院が予約を取りやすい理由)
A)人材確保に成功している(多くの歯科衛生士さんが在籍してくれている)
とにかくこれにつきます
当院ではこの状況にかなり早い段階から危機感を感じ数年前から「働き方改革」を行い人材確保を行ってきました
これに対し早く着手したのが当院が「予約が取りやすい歯医者」の理由の一つです
もちろんこれは多くの方々が来院していただいているからできていることです
このように多くの方々にご利用いただいている→その分いい人材が多く確保できてる→より良い医療が提供できる
良い循環になってるのが当院の現状です
B)診療台が多くある
これもA)と同じことです
多くの方々にきていただいてるので医療資源に「投資」ができる
なので患者さんにより良い医療を提供できるわけです
C)治療技術が高く最新機械があるため治療がはやく進む
ここは歯科医師としてのトレーニングです
北斗病院歯科口腔外科時代鍛えられたスキルが今もなお役に立っているということが言えます
当院ではこれからも「予約が取りやすくかかりやすい歯医者」を目指し、技術の向上、人材確保、最新機材の導入などを積極的に行っていきたいと考えています
お口の中のお悩み事はどんな些細なことでも構いません
お気軽にご相談ください