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これは先日当院の衛生士さんの後輩の方の親知らずを頼まれ抜いた後にいただいたメッセージです
また昨日親知らずの話を書いたところ多くの方々が見ていただき色々とご質問をいただきました
大体は書いた通りなのですが、その中で「なぜ僕が親知らずを抜けるのか」という質問がありましたのでご指導いただいた先生方への感謝も込めて書かせていただきます
①若い頃から親知らずをいっぱい抜いていた
最初に勤務させていただいた歯科医院では当時大学病院や総合病院に紹介することは許されませんでした
絶対に自分たちで抜くということがルールでした
なので難しい親知らずも歯科医師になりたてとの頃から全て手をかけていました
また自分が副院長になってからは若い先生においては全て抜き切ることはできないので抜けなくなったケースを交代して抜いていました
人が途中までやって失敗してるものを抜くのは最初から抜くはるかに難しいです汗
なので、そういうふうに若い頃から親知らずをひたすら抜いてきたという経験があります。
②沖縄の方の親知らずの根は長くて曲がってる?
そして前にも書きましたが「沖縄での修行時代」の経験もあります
沖縄では土地柄外人の方も多く通院されていました
外国人の方々の親知らずは根が長かったり曲がってたり、方向が変な方向に向いていたり大変難しいものばかりです。
なので、そういうものをにかく抜いてきたというのも他の先生が抜けないものを抜ける理由です
つまり経験から多少の親知らずであれば臆することなく他の先生が抜くより時間も短く抜けるということです
③抜歯はかかった時間が大切‼️
実はこの時間も結構大切です
なぜならとりわけ抜歯などの外科処置においては「速い」ほど「痛みが少ない」からです
かかった時間と痛みは比例します
早く抜けば抜くほど痛みも少なく、時間がかかればかかるほど痛みが多く出るわけです
当然外科処置は様々なリスクの伴うものです
なかには神経が近かったり、血管が近いものもあります。
なので速ければ良いと言うわけではなく、速くかつ安全にやらなければいけません
なので神経や血管の走行をしっかりと理解し、そしてレントゲンやCT写真などを使ってその位置なども把握しながら抜いていかなければいけない。
つまり実は手を使うと言うよりも、頭を使いながらいろんなことを考えながら行うのが抜歯です
なので抜ける抜けないも含め技術が結果に直結する部分です
この親知らずですが抜かなくて済めが一番です
ですがなかには抜かないで置いておくと大変なことになるものもあります
その数はかなり多いです
ですが前述のように歯を抜くのは難しくまた歯科業界には横のつながり(自分のできないものをできる先生に紹介する)ということがあまりないので放置され大変なことになってから来院されるケースが多いわけです
④歯医者たるもの親知らずは抜けるべき
ここからは個人的私見ですが、最低限開業される先生は大臼歯や親知らずは抜けるべきだと個人的には思います
反対にできないのであれば自分の医院を構える(開業)べきではないと僕自身は思っています
色んなことができて初めて開業だと思うのですがそうでないことが多いのが現実です
歯科はお医者さんのように内科・外科・皮膚科など分かれていません
患者さんもどの歯医者が「できる歯医者」で「できない歯医者」とかもわからず、一括りで「歯医者」になっています
患者さんがわからない中で「抜けない歯医者」にいき大丈夫という説明を受け放置し大変なことになってしまうケースの多いこと
これも一つの問題だと僕は思っています
歯医者である以上全部できるが基本ですし、できなかったらできる先生にお願いする
そしてもしくはもう少し診療科目などで患者さんに自分の得意治療がわかりやすいアナウンスができるようになれば色々な悲劇がなくなるのではと思ったりするわけです
それがそうなっていないのでお口の中が大変なことになってから困り果てて当院に来院される方が大勢いるわけです
コツを覚えれば親知らずの抜歯はそんなに難しい治療ではありません
問題はそのコツを覚えるまでが大変ではありますが・・・
僕自身もどちらかというと器用な方ではないので、とにかくトレーニングと経験を積んできました。
それが今誰よりも上手いになってきたわけです
なんでもそうですが全てトレーニング(努力)だと思いますし、一番最初に書きましたがそういう機会を与えていただきご指導いただいた先生方に感謝しています
またそれらの先生方は皆さん現役を退かれた先生方なのでこれからは今の自分がその先生方からいただいた経験を活かし1人でも多くの困られてる方々により良い医療をご提供させていただくことが恩返しと思っています
お口の中のお困りごとはどんな些細なことでも構いません
お気軽にご相談ください