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先日日曜日は「口管強(施設基準)更新」のための勉強会でした
施設基準とは歯医者に「国が認める資格」のようなものです
こういう施設基準を持っているか持っていないかで、患者さんがその歯医者で保険で何ができるかに大きな違いが出ます
(皆さん歯医者はどこも同じことができると思っていらっしゃると思いますが全然違います)
施設基準を持っている歯医者に行くか持っていない歯医者に行くかで患者さんの負担金額に大きな差が出るわけです
とりわけ歯を抜かない削らないための「予防」をやるとなるとその差は大きく出ます
そもそも日本の医療は疾病医療です
つまり病気になったらそこを治すのは保険はききますが、病気でない予防に関してはききにくいのが現状です
しかしコロナ以降国も口の中の環境(残ってる歯の本数や口の中のきれいさ)の大切さを実感し、一部には適正な予防に対しても保険をきかせてくれるようになっています
しかしどの歯医者でもそれが適用するわけではありません
国は適正な期間で保険で予防をできる医療機関を選んでいます
その選ばれた歯科医院が「口管強」(以前はか強診と呼ばれていた)なわけです
この口管強はか強診時にも書きましたが、医療の中で最も取ることが難しい資格といわれています
なので「口管強」をとれている歯医者はかなり少なく先日提示されたデータでは全国平均で10件に1件。
とりわけ十勝のような地方ではさらに少ないそうです
これがこの地域で「予防」が浸透しない、いつまでも削る、抜く治療から脱却できていない理由の一つと僕は思います
この資格を取るにはいくつかの条件があります
簡単に話すと
目次
①歯科衛生士さんがしっかりといること
②訪問診療などを行っていること
③様々な設備を取り揃えていること
④国が開催する勉強会に参加し勉強していること
⑤しっかりとした小児治療や高齢者治療をしていること
などです
この口管強を持っていると、患者さんにとって何が得かと言うと、メンテナンスを(予防)を適切な期間で保険診療でできるということです。
メンテナンスは一般的に歯医者さんですと1回10,000円程度保険外診療でやっている歯医者が多くあります
しかしそれでは本来1番大切なはずのメンテナンスや続けられません
1回10,000円だしてやっていくのはどんなに大切なことでも経済的に大変です
それが口管強を持った歯科医院では1000円~2000円くらいでできるわけです
それも衛生士さんがしっかりとやってくれるわけです
当院はできるだけ歯を抜かない削らないという予防を中心の歯科医院でありたいと考えております
(もちろんインプラントや様々な治療に長けているのが当院の特徴でもありますが)
当院が目指す最終ゴールとしては当院に来ていただいている全ての方々がしっかり食べられる状態になり、そして1日の全ての患者さんがメインテナンスだけできていただき、その日の診療で一度も抜かず削らず「よかったですね。また抜かず削らずでお会いしましょう」と終われることです。
(先週の土曜日はそんな感じでした)
少しずつそこに向かっていけているのだと思います
その証拠に当院には一般的な歯医者さんの10倍近い人数の方がメンテナンスで来ていただいています
そして何年も歯を抜かず、削らず維持できているわけです
しかしまだまだ大きなトラブルを抱えていらっしゃる方が大勢いらっしゃいます
そういった方々を1人でも多くできるだけ早くお口の中のトラブルから解放し、そしてその方々がいつまでも美味しく食べていただける状態を維持してもらいたいと思っております。
そのために「口管強」という施設基準は絶対に必要なわけです
こういうことを受講すると今国が何を目指しているかがわかります
とりわけ今国が考えてるのはこのブログでも度々書いてますが、お子さん、高齢者の方々のお口の中の健康です
そういうことにしっかり対応できる歯医者は手厚く残す
できない歯医者は退いてもらうというところですね
あとは消毒・滅菌ですね
(これも後日書こうと思います)
その部分をクリアした医院に資格を与える
でも大切なことですよね
それにしても日曜日昼から夜までながい勉強会でしたので、少しこういう勉強会は眠たくなるような話も多くちょっと疲れましたが、大切な話やこれはためになるなぁという話もありましたので受講して良かったと思いました
何よりもそれにより更新の資格を取れたので(受講して1週間も経たずして証明書が届きました…早いですね)
今後も当院ではそのような形で抜かない、削らない治療ができるという体制を継続することができたので良かったなと思っております
歯科医院の診療レベル・予防レベルは全然違います
それはもちろん機材や技術等によっても差が出ます。
しかし、実は地道なところでこういう勉強(資格の獲得)によっても差が出るわけです
勉強しないで講習会を受けないとこういう資格は取れません
これからも1人でも多くの方々に美味しく食べていただけるように技術知識の確保に努めていきたいと考えております
お口の中のお困りごとはどのような些細なことでも構いません
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