先日診療終了後、カウンセリング(治療相談)をした患者さんの言葉です
この患者さんは現在当院で治療をしている方ですが、お話を伺うと「いつまでもおいしく食べたい」という想いで当院を受診されました
大分治療が進みしっかり噛めるようになってきた際、この方が言った言葉がとても印象に残るものでした
それがこの
「みんな危機感がない」です
どう危機感がないかというと、この方のお友達やお母様は奥歯がない方がいらっしゃる
その方々の多くの方々は過去に他院で奥歯に入れ歯を入れたそうですが、入れ歯のまどろっこしさから「入れ歯を入れないで食べたら楽」と言い入れ歯を使わずお肉や漬物など硬いものをなんでも食べ、自分の歯をどんどん抜くことになり、やがて食べられなくなり焦っているとのことでした
特にお母様はそう入れ歯になってから焦ってるとのことでした
歯がなくなる原因は「汚れと力」です
一般的な歯医者では、汚れがつくと歯は無くなるから磨こうという指導をされます
ところがもう一つ歯をなくす原因に「力」があります
歯は1本あたりすごい力がかかっています
1本あたりにかかる力は自分の体重分と言われています
その体重分の力が歯がなくなると隣の歯や反対側の歯にかかるわけです
当然そんな凄い力を小さな歯で受け止めるのは不可能ですから、やがて歯歯折れたり、グラグラ動いてきたりして、結果歯を抜くことになるわけです
確かに1本くらいなくてもその時は表向き食べられます
ところがそのダメージは段々と歯にとってダメージとなりやがて無くなっていくわけです
特に数本なくなるとそこからは一気になくなっていきます
歯医者に「食べられない」と焦って来られる方の多くは、そのような状態を放置し、歯がないのに硬いものを食べ続け、ある一定本数歯がなくなり全然食べられなくなり焦って来院されるわけです
話を戻しますが、この方はそのようなお母様の姿を見てそれに気づき、自分は絶対にそうなりたくないと思ったとのことです
これは凄いことだなあと思いました
事実、この方が見てきたものはまさに事実です
しかし多くの方はそれに気づかず、歯がなくなって焦るのにこの方はそれをご家族の方の状況。歯がなくなっていく友人の状況を見て未然に気づいたわけです
これは凄いことだと思います
誰もがこの方と同じように気づかれたらこんなにいいことはありません
ですが実際のところほとんどの方はそれに気づかず、なくなってから焦っているのが現状です
しかしこのことは歯医者側にも問題があります
歯医者は歯を治すのが仕事です。
ただ、同時に歯の専門家として、より多くの入れ歯で困ってらっしゃる方を見ている分ですから、このようなアナウンスを歯医者側がしっかり行い、患者さんお一人お一人に将来焦ることないようお知らせしていくことも大切な仕事だと僕は思っています
今は予防の時代です
当院ではそのような歯でなく方々が1人でも少なくなるよう努力して参りたいと思います
今後ともまくべつ本町歯科を何卒よろしくお願いします
♯まくべつ本町歯科 ♯予防歯科 ♯抜かない削らない治療 ♯歯科衛生士