今回のコラムから読んでいただいている方々にさらにお役に立てる情報をご提供させていただきたいと思っています
インプラント治療は、欠損した歯を補うための優れた方法として広く認知されています。
しかし、多くの患者様が気になるのは、「インプラントの長期的な耐久性」と成功率です。
このコラムでは、インプラントの10年生存率に焦点を当て、その重要な要因や事実について詳しく解説します。
①インプラントの生存率とは?
インプラントの生存率とは、インプランが患者さんの口腔内で正常に機能(しっかり咬め)、問題なく機能し続ける割合を示します。
一般的に、インプラントの生存率は非常に高く、他の治療方法と比較しても成功例が多い治療法とされています。
②高い成功率の背後に
インプラント治療の成功率が高い理由の一つは、入れ歯やブリッジと異なり近隣の歯を削ったりバネをかけたりすることがなく、近隣の歯に迷惑がかからないということがあります
一般的に入れ歯はバネのかかる歯に負担がかかるため、平均寿命は3年〜5年
ブリッジは支えている歯を削らなくてはいけないこと、また隣の歯で支えるため隣の歯が荷重負担になることから5年〜8年
と言われています
それに対しインプラントの10年生存率は95%以上と言われています
他の治療方法が、5年〜8年でなくなっていくのに対し10年経ってもほとんどなくなっていないインプラント治療は歯科治療の中でもも「もちの良い治療」と言えるのではないでしょうか
またもう一つの理由に専門的な手術と治療計画にあります。
インプラントを設置する前に、患者の口腔状態や全身の健康状態を詳細に評価し、適切な治療計画を立てます。
また、熟練した歯科医師とスタッフさんが手術を行い、適切なインプラントを選択・設置することが成功の鍵です。
③患者さんのケア
インプラントの成功には、患者自身のケアも欠かせません。
インプラントは前述の通り大変長持ちする治療です
しかし、他の治療方法や自分の歯と同じで汚れがついたままになっていると、インプラントも歯周病にかかります
適切な口腔衛生習慣を維持し、歯周病や他の口腔疾患を予防することが重要です。歯科医師や歯科衛生士の指導に従い、定期的な検診とクリーニングを受けることも大切です。
④インプラントのメンテナンス
インプラントは定期的なメンテナンスが必要です。
③でも書きましたが、歯科医師が定期的な検査を行い、必要に応じて調整や修復を行います。これにより、インプラントの状態を確認し、長期的な耐久性を保つのに役立ちます。
研究によれば、多くのインプラントは10年以上にわたって生存し続けることが期待されています。
さらに、材料や技術の進化により、今後もインプラント治療の成功率は向上するでしょう。
しかし、成功の鍵は患者と歯科医師の共同の努力にあることを忘れてはなりません。
インプラント治療は、多くの患者様にとって歯の機能と美しさを取り戻す素晴らしい方法です。
正しいケアと適切なフォローアップを行い、インプラントを長期的に楽しむために、患者様と歯科医師の協力が不可欠です。
適正な治療を行い、適正なケアを行えばインプラントは大変長く持ちかつお肉や漬物など硬い物でも食べられる素晴らしいものです
当院ではぜひおいしく食べていただけるようインプラントも治療の選択肢の一つとして有効活用していきたいと思っています
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