インプラント治療は、欠損した歯を取り戻すための素晴らしい方法ですが、多くの患者様が気になるのは治療中や治療後の痛みです。
目次
このコラムでは、インプラント治療における痛みについて正直にお話しし、どのように対処できるかについても考察します。
手術時、手術後の痛み
(A)手術時の痛み
インプラント治療は、口腔内にインプラントを埋め込む手術を伴います。この手術の際はな抜歯や虫歯治療の時と同様の麻酔を行います。
ですので手術時のお痛みはほとんどありません
(B)手術後の痛みについて
手術後の痛みには個人差があります。そもそもインプラント治療に限らず虫歯治療や抜歯などにおいても同様のことが言えますが、お痛みは感じやすい方や全然感じない方がいらっしゃるので一概には言えません
ですが、当院で調べたデータがありますのでそちらを書かせていただきますと
当院では現在年間300〜400本程度インプラント手術を行なっています
この数は十勝でもダントツに多い数です
その中で3年前、上半期に手術を行なった120本で統計をとってみたところ、80、20、20に別れました
1番多かった80本はその日は痛かった。けど痛み止め腫れどめを飲んだら大丈夫だった。大体3日〜一週間すれば全く痛みがなかったという方々です
ちなみに上位20本は全く痛くなかったという方(これはまれかもしれません)
下位20本は1〜2週間痛かったという方です
下位20本は主にインプラントを入れるところの骨が少なく、「骨造成」という骨を増やす手術をした人がほとんどで、骨がある肩が該当することは稀です
痛みの程度は個人差があります
痛みの感じ方は人によって異なります。一部の患者様は手術後ほとんど痛みを感じないこともありますが、他の方は軽度な痛みを感じることがあります。個人の痛みの感じ方は、神経の感受性や痛みの耐性に影響されることがあります。
痛みの期間と緩和策
手術後の痛みは通常数日から数週間で軽減します。以下は痛みを和らげるための一般的な方法です。
- 処方された薬の服用: 歯科医師が処方する鎮痛剤や抗炎症薬を適切に服用することで、痛みを軽減できます。
- 氷の適用: 手術部位うを若干冷やすこと、腫れや痛みを軽減できます。ただし、直接皮膚に触れないように注意しましょう。
- 休息と適切な食事: 手術後は十分な休息を取り、柔らかい食事を摂ることが大切です。硬い食べ物を避け、口腔を優しく扱いましょう。
- 口腔衛生の注意: 歯科医師から指示された口腔ケアを実施し、感染を予防しましょう。
痛みを避けるための事前準備
手術前に歯科医師としっかりとコミュニケーションを取り、治療プロセスと痛みについての期待値を理解しましょう。
とりわけお口の中がきれいな状態で手術を行なった方が痛みが少なく終われますので、手術前の口腔ケアを頑張りましょう
また、歯科医師からの指示に従い、手術前には適切な食事を摂ることも大切です。
インプラント治療は短期的な痛みを伴うことがありますが、その後は長期的な快適さと機能性を提供します。治療後の痛みは一時的なものであり、患者様の口腔健康を改善するための貴重なステップと考えましょう。ご不明点や懸念事項がある場合は、必ず歯科医師に相談しましょう。