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🔳「補綴主導型インプラント手術?」OR「外科主導型インプラント手術?」

2024年2月4日

インプラント手術の仕方は「補綴主導型インプラント手術」と「外科主導型インプラント手術」というやり方があります

(A)補綴主導型インプラント手術と外科主導型インプラント手術の利点欠点

①補綴主導型インプラント手術

補綴とは被せる冠のことです

つまり補綴主導型インプラント手術というのは、上に入る冠の位置からインプラントの根を入れ場所を決めるやり方です

 利点)理想的な位置に根を入れることができる

       :最終的な冠の入る位置を考えながらインプラントを入れるので「理想的な位置」にインプラントを入れることができる

    審美的(きれいな)歯を入れることができる

 欠点)理想的な位置に歯槽骨(顎の骨)がないことが多く、骨造成(骨を増やす手術)をしなくてはいけないことが多い

②外科主導型インプラント手術

 利点)ご自身の歯槽骨(顎の骨)に入れることができるので比較的小さな手術で終われる

    予後(保ち)が予測しやすい

 欠点)冠を入れる時に土台などで修正が必要になる

現在、インプラント学会やインプラントの世界では「補綴主導型インプラント手術」が推奨されています

しかし多くのインプラント手術をしてきていると、実際にそこには少し疑問を感じざることがあります。

(B)どっちがいい?

補綴主導型補綴型インプラント手術でやろうと思うと、本来いい歯を抜くことはないためインプラント手術をやる部分というのは悪かった歯によってインプラントを入れる部分の歯槽骨が溶かされていることがほとんどです。

なので多かれ少なかれ歯槽骨(顎の骨)が本来健康な状態だった時より減っていることがほとんどです

またこれは多くのインプラント手術をやってきて長期経過(ながくインプラントを使ってもらっている)をみている経験から、入れたインプラントの周りには1.5㎜(理想的には2㎜)の歯槽骨を残せることがながく保たせられる秘訣だと思います

そのような観点で「補綴主導型インプラント治療」のみでやってしまうと、入れたいところに歯槽骨がなく、場合によっては骨造成をした骨の中のみにインプラントを入れなくてはいけなくなるケースが結構あります

とりわけ当院のように他院ではインプラントをできないと言われた難しいケースを多くやっている医院ではこのようなケースには多く遭遇します

(当院が骨造成(骨を増やす手術)ができるからというのがあるのですが)

(C)人工骨とは?

この骨造成ですが、「骨補填剤(人工骨)」を骨の少ない部分に入れる手術です

これに用いる「骨補填剤」は多くの種類があります

そしてこれらは長年それぞれの材料に対し研究が進められ議論されています

それは今でも進行中です

こういう研究というのは実際に何年もつかというものになるので、何年か経過しないと結果のでないものです

またその方その方の年齢やお掃除の状態、栄養状態によっても保ちは変わるのでなかなか明確な結果が出づらいところでもあります

ですのでその材料が何年保つのか(磨きやいろんなものにも左右されるので)というのはまだわからない部分があります

そんな中で「補綴主導型インプラントし手術」にこだわりすぎ、全て「作った骨」の中にインプラントを入れるのは個人的には予後(保ち)が予測できず危険ではと思っています

(D)大切なことは?

そういう観点から考えていくと「補綴主導型インプラント手術」のみということには不安を感じざるをえません。

とりわけ審美(いかにきれいに仕上げるか)にこだわりすぎてやりすぎたケースは後であまりいい結果になっていないように思われます

個人的意見にはなりますが、「補綴主導型インプラントし手術」か「外科主導型手術」かを考える上で考えなくてはいけないことは、どのような状況でどのような方にインプラント手術をするのかいうことではないかと思います。

例えば、何十年もインプラントを使う若い人に対して骨造成をした場合、10年後、20年後にどうなっているかということも考えなくてはいけないと思っています

それから若い方と高齢の方では治りも違います

ですので、高齢の方にインプラント手術をするときは、「食べられる」ということに重きをおき骨造成などの傷の大きくなる手術はできるだけやらないで簡単な手術で食べられるようになってもらうとかということも考えなくてはいけないと思われます

ですので、その方の年齢や全身状態、栄養状態なども考えていきながら、またその方が求めているものがどこにあるのかを確認しながら、「補綴主導型インプラント治療」か「外科主導型インプラント手術」かを選択していくことが必要だと思っております。

そう考えたときに、現在インプラント手術のシステムは便利なものが出てきています。

先日とある業者さんが当院に持ってきた話ですが、CT写真だけ技工士さんに送れば技工士さんが全部計画を立て(これどうなんでしょう??)、それに基づいてその道具(ステント)を使ってそこにただ穴を開ければ手術が終わりますという道具も出てきています。

その業者さん曰く、インプラントし手術をしたことない先生でも明日から簡単に手術ができます。とのことでした

(そもそも僕にそれを持ってくる??ってちょっと思いましたが笑)

しかし、そういう道具に頼り切ってしまうと、手術中に実際に骨がちょっと薄かったりとか硬さが柔らかかったりした時に対応ができなく事故が起きてしまいます

個人的意見にはなりますが、1番大切なことが実際にいろいろなことに対応できるだけの技術を持ち、常にその状況状況の中でベストの選択肢を考えていくことでないかと思っております。

そのために技術を磨いていくことがすごく大切であると思っております。

個人的な考えですが、現在の補綴先導型インプラント手術が絶対というような考え方はいつか、造成した骨の吸収が起こり、いずれもしかするとやはり外科誘導型インプラント手術の方がよかったよね。という話も出てくるんじゃないかと個人的には思っております。

ですので僕自身としては、補綴主導型インプラント手術で計画などを考えながら、最後は外科的に確認、微調整を加えていくことがいいと思います

(そこにはもう少し明確なやり方があるのですが、それは僕が長年かけて培ってきたものなのでここでは書きません笑)

まあ、簡単に言ってますが、それはすごく難しく経験の浅い先生や年間数本しかしてインプラントをしていない先生にはなかなかできないことではあるのですが

(自分も始めたことはそんなことできませんでした)

(E)インプラント治療は噛めるようになる素晴らしい治療‼️問題はどうやるか

インプラント治療にながく携わらせていただき、患者さんの喜ぶ声を間近で聞いていると、インプラント治療自体は入れ歯などで噛めない人がしっかり噛めれるようになる素晴らしい治療方法であると僕自身は実感しています。

問題はそれを誰がどうやるかだと思います

僕がやったインプラントが少しでもながく、そして患者さんが美味しく食べていけ手助けになるようこれからも研鑽を積んで参りたいと思っております。

お口の中のお悩み事はどんな些細なことでも構いません。

お気軽にご相談ください。

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